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  • 執筆者の写真kimilab

「辞書で広がる言葉と読書~辞書を使ったゲーム~」@図書館総合展レポートその1

2019年11月13日(水)11:00より、図書館総合展2019「図書館とゲーム部」ブースにて、「辞書で広がる言葉と読書~辞書を使ったゲーム」というイベントを開催しました。


本ブログ記事でご紹介した、飯間先生のトークイベントでも紹介されていたように、現在、「たほいや」以外にも、辞書を使ったゲームが多く開発・実践されてきています。

我らが「図書館たほいや」もそのひとつと言えるでしょう。


そんな「辞書を使ったゲーム」をまとめて体験できる機会を催したい!辞書ゲームを実践する人たちで「辞書を使ったゲーム」を体験しあえたら楽しそう!…という思いからはじまったこの企画。なんと、新語をつくる辞書ゲーム「コレハヤ辞典」開発者であるピグフォンのお二人にもお越しいただき、とても豪華な会となりました。


1.「図書館たほいや」プレイ体験会


午前11時から開催されるはずだった「図書館たほいや」プレイ体験会では、開始時間30分前から、「体験してみたい!」という方が集まりはじめ、結果、本来の開始時間の20分前から開始するという事態に…おかげさまで、およそ60名ほど(15卓)の方に、「図書館たほいや」をプレイしていただくことができました。


今回のプレイ体験会では、メイン辞書として、『三省堂現代新国語辞典 第六版』(小野正弘ほか編, 2018)や、『岩波国語辞典 第七版』(西尾実ほか編, 2011)(『岩波国語辞典 第八版』発売間際だったのに間に合わなかったのが悔やまれます…)および、『 推しが尊すぎてしんどいのに語彙力がなさすぎてしんどい -腐女子の感情類語辞典』(ポストメディア編集部, 2018)などの特殊な辞典を持ち込み、それを使ってプレイしていただきました。


もっとも使われていたのは、やはり、何かとメディアでも話題になった『三省堂現代新国語辞典 第六版』。


「わんもり」「でみたす」「きっちゅ」「ちはん」「せんろっぽん」「らぐらん」「たがやさん」「がりばー」「うなぎぶん」(!)など、『広辞苑』のみを使う「たほいや」とはまた違った路線の言葉が出題されていたように思いました。


「でみたす」は、TRPGフェスでの「図書館たほいや」プレイ会でも出題されていて面白かったので、今回も出題してみたのですが、「なんとなく聞いたことがあるけれど、それがなんなのかが実はよくわからない」系の言葉を出題するのは、やっぱり面白いですね。


今回は、図書館たほいや普及委員会の複数のメンバーで、それぞれの卓をまわしていったので、メンバーそれぞれのこだわりの違いも見えてきて、それもとても面白かったです。


専門辞書も含めた新しい言葉との出会いの面白さを演出する、とたなかさん。

辞書オタクゆえ、それぞれの辞書・事典がもつクセや特徴を利用したゲーム性を出そうとするわたくし。

以前、TRPGフェスで、格闘系司書さんのGMっぷりを見させていただいたときには、むしろ「辞書的な説明」の書きっぷりの上手さ、戦略の立て方の上手さが際立つように盛り立てていくトークに感心しっぱなしでしたが、それとはまた違った面白さの演出を見られたのも、収穫でした。


イベント後には、今回経験してくださった方だけでなく、「図書館たほいや」の説明を聞いてくださった方からも、「今度、自分の館のスタッフで遊んでみます」といったような声をいただきました。


「図書館たほいや」の楽しみ方は、集まる人たちによって、場所によってさまざまであっていいと思ってます。

これからも、今までに見いだされなかった「図書館たほいや」の魅力が、各地で発見されていくとよいですね。

日本各地の「図書館たほいや」実践家たちが集まって、わいわい情報を交流する日を、夢見ていたいと思います。

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