静岡県総合教育センター主催事業「みんなでつくろう学校図書館講座」内の一講座に、ゲスト講師としてお呼びいただきました。
今回わたしが担当した講義&演習のタイトルは、「ゲームでつなぐ教室と学校図書館」。
午前中に行われた、講義では、国語での授業などでのゲームプレイを通じて学校図書館へとつなげていく仕組みとして、「読書へのアニマシオン」や、本を選ぶことを主軸にした活動などを紹介しました。
午後の演習では、はじめに、自己紹介をかねて「みんなで本をもちよって~Bring Your Own Book」をプレイしたのち、「図書館たほいや」をプレイしました。
今回の「図書館たほいやプレイ」では、静岡県総合教育センターの担当者の方が、しっかり、静岡県立中央図書館との連携を図ってくださり、約25種もの辞書・事典類をご用意いただきました!
こちらがそのリストになります。これだけの辞書・事典類が揃っている、静岡県立中央図書館もステキ!です。
これだけたくさんの種類の辞書・事典類をご用意いただけることがわかっていたので、わざわざ自分自身で、辞書・事典類を持っていく必要はないかもしれないと思いつつ、以下の5冊を持参しました。
『三省堂 現代新国語辞典(第6版)』 『三省堂 例解小学国語辞典(第7版)』 『擬音語擬態語4500:日本語オノマトペ辞典 』 『推しが尊すぎてしんどいのに語彙力がなさすぎてしんどい~腐女子の感情類語辞典 』
合計30種類もの辞書・事典類が並んでいるのを見ると、それだけで、テンションが上がります。
その思いはわたしだけではなかったようで、休み時間や、活動の合間には、辞書・事典を観ながら、「ずっと読んでいられちゃう~」とおっしゃる方がたの姿も。
学校図書館に関係する方がたの集まりなので、もともとお好きな方が多いだろう場であるとはいえ、あらためて、辞書・事典類を前に、みんなでワイワイしている姿をみると、こちらまでうれしい気持ちになります。
さらに今回は、「1人1台タブレット」の時代の授業や学校図書館活動を視野におき、オンラインデータベースを使用した「図書館たほいや」もやってみました。
すでにほとんどの方がご存じのオンライン辞書『コトバンク』 を使用した「図書館たほいや」。
「コトバンク」については知らない人のほうが少ないくらいだと思いますが、案外、「コトバンク」にどんな辞書・事典類が入っているのか?については知らない方も多いのですよね。
今回の演習では、まず「コトバンク」>「辞書一覧」 のページを確認するところからスタート。そこにどんな辞書・事典が入っているかを確認しつつ、「図書館たほいや」を遊ぶ際のおすすめ辞書・事典として、以下の5つをご紹介しました。
『精選版 日本国語大辞典』 小学館
『色名がわかる辞典』講談社
『単位名がわかる辞典』講談社
『食器・調理器具がわかる辞典』講談社
『日本の郷土料理がわかる辞典』講談社 まずは全員共通で『精選版 日本国語大辞典』を使用したプレイをしてみたあと、グループごとに好きな辞書・辞典を選んで、それぞれに「図書館たほいや」をプレイしてもらうという流れでした。
オンライン辞書の内容について、こちらからはこの5つを紹介しただけなのですが、「辞書一覧」をみながら、他にもたくさんの魅力的な辞書に気づいている方もたくさんいらっしゃるようでした。
講演でもお話ししたのですが、学校で子どもたちに、インターネットの利用を導入する際、いわゆる、書籍や雑誌などの印刷メディアを用いた調べ学習から、インターネットでの調べ学習へと移行する際の「中間段階」として、オンラインデータベースを指定して、それを使って「調べる」という活動を行うことは、有用だと思います。
そういう「中間段階」の活動を行う際、まずはじめに、オンラインデータベースで「遊んでみる」ことで、子どもたちがいろいろ「調べてみる」機会を提供することになるのではないでしょうか。
そうやって、自分でいろいろ「調べてみる」「遊んでみる」ことを重ねるなかで、子どもたちが自然に、使い方を身に付けていってもらえたらいいなぁ…と思っています。
今回はじめて、講座や研修のような場で、オンライン辞書を使った「図書館たほいや」をプレイしてもらってみましたが、思っていたよりも好評でした。
このような「遊び」も今後、いろいろな場で紹介していきたいと思います。
「図書館たほいや」。まだまだ、いろいろな可能性がありそうですね。
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